家づくりをはじめると誰しもがぶつかる壁。
土地の探し方がわからない
わが家も紆余曲折を経て色々と探し回りました。
土地探しで大事なことは3つあります。
- どんな暮らしをしたいのか
- 土地探しの条件をどう決めるのか
- 土地の情報への適切なアプローチ方法
ここでは「②土地探しの条件をどう決めるのか」と「③土地の情報への適切なアプローチ方法」について具体的にご紹介いたします。
また土地探しにおいても「①どんな暮らしをしたいのか」については、家づくりの方向性を決めるのに重要な部分になります。
なぜなら『どんな家で暮らすのか』と『どんな場所に家を建てるのか』ということは、お金の面でシーソーの関係にあるからです。
ぜひこちらの記事も参考にしてください。
>>家づくりは理想の暮らし(コンセプト)を考えることからはじめましょう
検討を始めたけど、駅近で便利で安くて学校近くて新しい分譲地で…
いい土地見つかるかな~
残念なお知らせですが…
100点満点の土地は、見つかりません!
えぇ~
じゃあ皆どうやって決めているの?
理想の土地に出会う方法について
80点の土地を探しましょう
土地探しは時間がかかることが多く、中には2~3年かけてる人もいます。
新しい分譲地の造成を待っていたり、気になる場所に空きが無かったり、条件に合う土地が見つからないなど…
でも、理想がすべて叶う土地はありません
ずばり…
えぇ!?
どういうこと??
もし、予算が潤沢にあったとしても、理想に叶う土地は見つかりにくいです。
新規の分譲地でも、情報がオープンになった時点で、なぜか良いところはすでに埋まっていることも。
なので普通は、お金に余裕があっても100点満点理想が叶う土地を見つけるのは難しいです。
そもそも予算に余裕がありません(笑)
新規分譲地ならまだ探しやすいですが、既存の分譲地や住みたいエリアを特定すると、余計に見つかりにくいです。
ではどうすればよいのか。
「待つ」というのも1つです。
2~3年待ってる人も、よくいらっしゃいます。
でも多くの方が
子どもが小学校にあがるまで、今年中、補助金の助成がある~までに、など
ある程度の期限を決めていると思います。
また、待てば希望の土地が出てくるとも限りません。
私は、家づくりの先輩や色んな工務からアドバイスをいただき
という考え方にたどり着きました。
つまり、条件を8個満たした土地は、客観的に見て自分たちにとってベストな土地なのです。
りこ家の土地探しの条件
私の場合、条件を次の項目としました。
(項目が決まるまでに紆余曲折はありましたが・・・)
≪リコ家の土地の条件≫
□通勤時間が1時間程度
□家からびわ湖が見える
□土地の予算~1,500万円
□駅まで徒歩か自転車で行ける
□保育園まで徒歩か自転車で行ける
□小学校・中学校が徒歩圏内
□スーパーまで徒歩か自転車で行ける
□家の近くに色んな病院がある
□地域の活動(自治会など)が厳しくない
□自然環境が豊か(ほどよく田舎)
ちなみに順番は、優先度高い順です。
(全部優先度高いですが…)
そもそも条件を10個に絞るって、とても厳しく感じませんか?
ですが、絶対に必要なことって、これくらいなのかなという気もします。
個人的にも、これらの項目はすべて外せないので、8個満たせば自分にベストというのは厳しく感じますが、それくらい土地探しは難しいと思います。
ちなみに私の場合は、8~8.5項目は満たしています。
条件の「びわ湖が見える」は
夫が最初に言ってて冗談と思っていました。
当初は条件入りを認めていなかったのですが、びわ湖を臨むオープンハウスを見てから、一気に上位の条件項目となりました。笑
土地に求める条件は、ある程度は決まっていると思います。
ですが、私のように、色々見ているうちに考え方が180度変わることもあるので、柔軟なマインドも大事です!
家づくり当初の自分からしたら、今自分がびわ湖が見える家に住んでるとか、違う世界の話のように感じると思います。でも、上記の項目を8個くらい満たすのであれば、あり得るのかなって思ったりしませんか?
自分にとってベストな土地を探す際には、マインドブロック(自分の中の常識)にとらわれないことも重要ではないでしょうか。
気になる土地の探し方について
ここでは主に、土地探しの考え方や大枠についてお伝えできればと思います。
量はなんとなくわかるけど
…質?
あんな土地やこんな土地を扱っているプロの不動産屋からすると
よくわかっていない素人さんは、喉から手が出るほど欲しいお客さんです。
工務店の方から聞いたのですが、工務店に相談される前に不動産屋から先に土地を購入したケースで、中には法的に家を建てるのが難しかったり、地盤が弱く余計な費用がかかったり、目に見えない部分で問題を抱えていることがあるそうです。
そうなると…
「家づくりで後悔する人」の仲間入りです。
特に、目に見えない「質」の部分には気を付けましょう!
そんなに心配するほどかなぁ。
じゃあ具体的にはどうすればいいの?
いざ何かあれば、リスクが大きすぎるので注意してください。
具体的には、次のとおりに進めていけば失敗はしませんよ!!
土地探し情報の「量」について
土地は、最終的には工務店と相談して決める方がよいです。
ですが、最初からいきなり工務店(や不動産会社)に行くのはオススメしません!
親切な会社であればまだ良いのですが、そうでない場合は会社の都合がいいように誘導されてしまう可能性があります。
ある程度ご自身で情報収集を行い、何となくでも良いので「こんな土地を見ている」という状態で工務店に行った方が、スムーズに話が進みますよ。
では情報収集は具体的にどのように行うのでしょうか。
まずは、ネットに掲載される情報の活用から始めましょう。
例えば、以下のサイトをブックマークして、希望に合わせて土地を探します。
・アットホーム
・ライフルホームズ
・SUUMO
※クリックしたら、各HPにとびます
他にも不動産の情報を掲載するサイトはあります。
扱っている情報はあまり差が無いので、2つも見ていれば十分だと思います。
また、工務店や不動産会社に相談するのも悪くはないと思いますが、そこからお付き合いが始まり、断ろうと思ったときに思わぬパワーを使うこともあります。
(ふわっと断っても粘り強く営業される場合があります)
なので、工務店に不動産屋に行く前に、まずは手軽に情報収集ができる無料のサイトを活用しましょう!
私たちは途中まで相談していた工務店と、一緒に土地を探して現地確認もしていました。
土地探しの基準が定まっておらず、結局は振り回した上で中途半端にお別れとなってしまい…気まずい思い出です。
またこちらは、上記のブックマークのサイトよりも、より具体的な情報が確保できます。
無料な上に、ネットでのやり取りだけで簡単に情報をもらえて、希望すれば相談もできるサイトです。
スマホから簡単に情報をもらえる無料のサイトを活用しましょう!
↑コチラから!
条件を変えて何回でも依頼できるので、とりあえずやってみるのがオススメです。
直接対面で営業を受けるわけでなないので、ほどよい距離感だと思いますよ。
無料で家づくりの冊子までもらえるみたいだし
とりあえずやってみようかな。
※電話をかけてもらいたくない場合は、「電話連絡はご遠慮願います」と自由記述欄に記載すればOKです。
オススメの活用法
無料の土地情報に併せて、土地と建物をセットにした「見積書」を受け取ることができます。
実際に工務店などで見積書を作ってもらった際、事前に用意した他社の「見積書」があれば、比較検討の材料にすることができます。
比較検討する見積書があると、単純に値段が高い安いだけでなく、どういった特徴があってどのような違いがあるのかなど、踏み込んだ質問などもしやすくなるので、オススメですよ。
土地探し情報の「質」について
ある程度気になる土地が出てきたら、次のステップとして行うことは
①足を運んで五感で確認!
②購入する前に工務店(ハウスメーカー)に相談!
それぞれご説明します。
①足を運んで五感で確認!
気になる土地をネットや人からの紹介だけで購入する方はいないと思いますが、現地に行ってしっかり確認しましょう。
購入する可能性が高ければ、昼と夜などの時間帯や天候などによる違い、また騒音や交通量などの周辺環境、自然環境、においなど…五感を使って確認します。
さすがに味覚で確認することはないでしょうが…それくらいの心持ちが必要だと思います。
田んぼが近くにある場合は、野焼きの状況にも気をつけてください。
(都会から田舎に来た方がトラブルになる事例も聞きます)
その際、新規の分譲地でなければ、地域の方と会話をしましょう!
「家を建てることを検討している」と言えば、色々と教えてくれると思います。
さらに可能であれば、自治会活動の雰囲気も聞きたいです。
私が住んでた大阪は、自治会活動などそこまでありませんでした。
滋賀県だと、自治会活動がほぼないところから、入っていないとよそ者扱いをされるところもあります。
自分がその土地で暮らすとどうなるか、という視点で確認しましょう。
私が住んでいる場所はわりと田舎ですが、自治会活動はほどほどで、高齢の方が多めです。
小さい子どもがいることもあって皆さんすごく歓迎してくれて優しいので、この地にしてよかったな~と感じながら生活しています。
②購入する前に工務店(ハウスメーカー)に相談!
ある程度自分たちが希望する条件やエリアが決まれば、工務店やハウスメーカーに相談しましょう。
絶対やってはいけないことは、工務店(ハウスメーカー)に相談せずに土地を購入することです。
(土地を親や知り合いから譲ってもらう場合は別)
土地に瑕疵(かし)など問題がある場合はもちろんですが、それだけでなく、自由設計の場合は、土地によってできること・できないことが変わってきます。
日当たり、風向きなどの周辺の自然環境なども家の設計に大きく影響します。
(工務店によっては、土地が決まらなくても設計は可能と言う会社もありました)
また、土地を購入してからお金を支払うまでに、銀行とのローンの調整や建物の値段を決めなければいけなかったりしますので、希望する工務店から期限が短いと断られる可能性もあります。
断られないとしても、設計を急ぐことになり、せっかくの注文住宅に希望を十分に反映できなくなるかもしれません。
気になる土地は、工務店の担当者の方に相談しましょう
こんなことも…
私の場合は、工務店の方に相談しながら、個人の方から土地を購入しました。
工事にあたって色々と確認事項もあるとのことで、工務店が、土地購入までの段取りをしてくれました。
その際、工務店の担当者の方が「値引き可能かわからないけど頑張ってみますね」と言って…
結果、○○万円の値引き!率にして4%ほど!(けっこう大きい)
工務店の方と土地を決めたおかげで、思わぬラッキーもありました。
(どんな技を使ったのか…自分たちでは無理でした。さすがプロ!)
工務店の気持ちになることもコツです。
工事しにくい形状、法的にハードルがある土地、土地代が安くなると建物に回すお金が増える…
安くて良い土地は、工務店と施主の利害が一致していますよね。
災害情報は必ず確認!!
土地の災害情報(ハザードマップ)については、基本的に工務店(ハウスメーカー)も把握しているでしょう。
ですが、自分たちの命にかかわることですので、必ず、ご自身で確認するようにしましょう。
超大事なことなのでもう一度。
ハザードマップは絶対確認です!!
もし仮に、100点満点の土地が見つかったとしても、ハザードマップで危険な箇所に指定されていたら…
命にはかえられません、次を探しましょう!
以下の国土交通省のHPの「わがまちハザードマップ」という箇所から各自治体の情報が確認できます。
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