自由設計の注文住宅では、色んな家を見て理想のイメージをつくる必要があります。
わが家のWEB内覧会を参考にしてもらえると幸いです。
わが家はこんな家
地方の工務店に建物価格約2千万円で建てた完全な注文住宅です。
構造 | 木造2階建て |
延床面積 | 95㎡(28.8坪) |
入居時期 | 2019年6月 |
こだわりを詰め込んだ、住み心地のよい家です。
少し田舎で、四季の変化など自然を感じながら家族で楽しく過ごしています。
わが家のコンセプト
注文住宅を建てるにあたって、おおまかに3つの項目でコンセプトを決めました。
- 3つのコンセプト
- ①外観へのこだわり
②家の中のこだわり
③わが家のコンセプトカラーは3色
それでは順番に説明します。
①外観へのこだわり

三角屋根のシンプルな外観、だけどどこか存在感がある。そんなお家を目指しました。
カッコよさとかわいさを備えつつ、20~30年後も満足できるような、普遍的で北欧的なデザインがコンセプトです。
芝生を敷いたアプローチには木を植えて、玄関には『木の合間をぬってたどり着く感じ』を演出しています。

アプローチも大事です。雰囲気が良いと家に帰るのも何だか楽しく感じますよ。
②家の中のこだわり
一番のこだわりは、土地の決め手にもなった眺望を生かした間取り。
そのためにリビングを2階にして、広めのテラスを設けました。
2階に上がると空と湖が目の前に広がります。視界の抜け具合は本当に心地が良いです。

またマンション住まいの時から絶対叶えたかった『散らからないリビング』を実現するために、見えない部分の収納を大きくするなどの工夫を凝らしています。
③わが家のコンセプトカラーは3色
家の意匠性をよくするのと飾りたい雑貨の数が多かったので、ベースとなる色やデザイン(柄の有無)をシンプルにするよう心がけました。
そこでまず、ベースとなるコンセプトカラーを3色選びました。
コンセプトカラーは
『グレー・水色・白色』

家の中の壁紙は基本的に淡い白の無地で統一し、アクセントをつけたい箇所はコンセプトカラーの色の壁にしています。

壁紙などベースとなる部分をシンプルにすれば、飾るモノを引き立てることができます。


壁紙が無地であれば雑貨などを主役にできます。その反面、柄のある壁紙だと主役が壁紙になったり、飾る雑貨と壁紙が調和しなくなったりします。
主な間取り
わが家の主な間取りです。
1階の間取り
- 子ども部屋×2
- 寝室×1
- 洗面室
- トイレ×1


2階の間取り
- リビング・ダイニング
- キッチン
- パントリー
- テラス(ウッドデッキ)


外観(エクステリア)
家の感じ
三角屋根でカラーはグレー、アクセントに屋根のふちを茶色にしました。
流行りのデザイン!感はありませんが、かわいくて少しかっこいい。何十年と愛着を持てる雰囲気を目指しました。
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また家の見た目から、かわいらしさだけが目立たないよう『塗り壁の上質感』を取り入れたくて、外壁をジョリパットという塗材で仕上げました。



もし表側をサイディングにしていたら、今ごろ絶対に後悔していたと思います。
「他で予算を削って~~!」と過去の自分に言いますね(^_^;)
外観は住み心地に直接影響しませんが、家に愛着が持てるかどうか、大きな要因になるのではないでしょうか。
思わず帰りたくなるアプローチ
アプローチの雰囲気もこだわりました。
門柱から玄関までのアプローチはこんな感じです。


植樹やアプローチの雰囲気がナチュラルになるよう設計士さんにお願いしました。
※芝生がのび放題ですみません……
理想のイメージづくりのために、ピンタレストに出てくるオシャレな家や庭の写真を参考にしています。
雑誌やインスタグラムではあまり見かけないおしゃれな写真も、ピンタレストなら簡単に探すことができます。
またアプローチには芝生と枕木を敷き、玄関には植樹の木々を抜けて向かいます。
設計士さんが言うには、外観はアプローチを含めスカンジナビア(北欧)を意識したデザインだそうです。


玄関と土間
アプローチの植樹を抜けると遠くに覗くびわ湖が見え、玄関が出てきます。
ドアはリクシルの木目調のシンプルな片開きタイプ。
カラーはシュガーオークです。


玄関を開けると解放感のある吹き抜け
ドアを開けて玄関を入ると、目の前には土間と吹き抜けの階段が目に入ります。


玄関に対してはかなりワガママな要望を伝えましたが、設計士さんが見事に叶えてくれました。



提案いただいた図面を見た瞬間から、「これ以外に考えられない!」となりました。
- 理想のイメージの一例
- ・色々収納できる土間
(キャンプ道具一式、シューズクローク、サッカー用具、ベビーカー、子どもの外遊び道具などなど……)
・開放感があって明るい吹き抜け
・2階にいても、人が帰ってきたら気配を感じられる玄関
ものすごく便利な土間収納
絶対に取り入れたかった土間収納!
できるだけ広くしてもらうようにお願いしました。


土間の奥に家族3人分のシューズクロークに加えて、無限に増えるキャンプ道具をまるごと収納できて、他にもベビーカーやストライダーを置くことも可能です。


リビング・ダイニング(2階)
リビング・ダイニングも、もちろんこだわりました。
この地に決めた大きな理由は、湖を眺める眺望です。
それを生かすためにリビング・ダイニングを2階に配置して大きなテラスも設けました。


北欧っぽいナチュラルな雰囲気
ホテルライクな高級感はありませんが、床にはナラの無垢材を敷いて天井には木の梁があるなど全体的にナチュラルな雰囲気になっています。


ペンダントライトはflameのgalette glass(ホワイト)を2つ。
こちらもなかなかのお気に入りです。


明かりをつけると少し黄色っぽくなるのが良い感じです。


リビングにある造作家具の本棚
リビングに設けた窓を囲むように、造作家具の本棚を設置しています。
本の大きさに合わせて、設計士さんとはミリ単位の修正を何度も重ねました。


本棚は夫が最もこだわった部分であり、夫婦だけでなく子どものためにも、いつも身近なところに本がある環境にしたかったようです。
ちなみに子どもが小さいうちは、一番下の段はおもちゃ置き場となります。
他に収納スペースがないわが家のリビングですが、本棚のおかげで散らからないリビングが実現できています。
大工さんがびっくりした広くて心地の良いテラス
さて、わが家の推しどころのテラスです。
眺望を生かして広いテラスを配置するために、リビングの面積を一部犠牲にしました。
リビング・ダイニング19.5帖に対して、テラスは何とおよそ半分の9帖。
経験豊富な大工さんも『こんなに広くて贅沢なテラスは初めて』と驚かれていました。


当然ながら家を建てるにあたって全てを叶えることはできず、優先順位を付け、何かを実現させるために引き換えにしなければいけないこともあります。
十数年後にどう感じるかはまだわかりませんが、今のところは、四季の移ろいを感じられる豊かな暮らしに一役買っています。
たまに「リビングがもう少し広かったらなぁ」と感じることもありますが、テラスでコーヒーや紅茶を飲みながらハンモックにゆらゆら揺られていると、そんな不満は一瞬で消え去ります。
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キッチン(2階)
あらゆる部分にこだわりを取り入れたキッチンです。


キッチン
家族の顔が見えるよう対面型にして、お気に入りの雑貨や食器を飾れるように造作家具の飾り棚を設けました。


キッチンはリクシルのシステムキッチン。
機能を追い求めるとキリがありませんが、特にグレードUPなどはせず、価格の上昇を抑えることを優先しました。
今のところは十分かなと感じています。


またキッチンの幅は、作業がしやすいよう広くしています。
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夫婦や子どもと一緒に並んでも問題ありません。
ただしその分、リビング面積が若干犠牲になるため、悩ましいポイントではありました。
キッチンのカラーはホワイト。
色を壁紙と合わせることで、まわりの雰囲気と調和させることができました。
観葉植物や雑貨を飾るので、キッチンのカラーは主張しないホワイトでよかったと思っています。



アクセントとしてキッチンに色を入れるのであれば、コンセプトカラーなど全体に調和する方が良いと思います。
キッチンに立ったときに、統一感のない色が目に入ってくると、ストレスを感じるかもしれません。
『パントリー』はキッチンの影の主役
わが家のキッチンの背後は見せる収納にしており、雰囲気については私の理想の通りに仕上がっている反面、収納力に課題が残ります。
そこで活躍するのが、見せない収納『パントリー』です!


パントリーは2帖とキッチン同様に広めにしており、なかなかの収納力!
ルンバやWi-Fi等の配線がゴチャゴチャするものをパントリーにまとめることで、リビングをすっきりさせることにもつながります。
2階はリビングを含めて収納スペースがほとんどないため、『パントリー』が非常に大きな役割を担っています。
キッチンやリビングがすっきりしている分、パントリーの中はぎゅうぎゅうに荷物などが詰まっています。
これはこれで、メリハリがあって良いかなと思っています。
洗面所(1階)
家事(洗濯)が完結する洗面所
洗面所は リクシルのキレイアップカウンターです。
洗濯物を干すことも想定して少し大きめになっており、衣類を洗濯するところから畳むところまでこの場所で完結させることができます。


またここでも、ドアを開けるとびわ湖が見えます。



天気が良い日にドアを開けて洗濯をしていると、風も抜けていつもより心も晴れやかです。


家事動線について
洗面所の洗濯機から取り出した衣類をすぐに外に干せるような配置にしています。
特に動線にこだわって、洗濯機から取り出した衣類は、まず室内のパイプに吊り下げた洗濯ハンガーなどにひっかけます。


雨の日はそのまま室内干し。晴れていればすぐ外にある物干しざおにひっかけることもできます。
マンションの時のように『ベランダまで重い洗濯物を運んで・・・』という作業がなくなって非常に快適です。



洗濯機を置く場所と干す場所は、できる限り同じ階にすることをおすすめします。
とても快適ですよ。
もう一生手放せない作業台
乾いた洗濯物を外から室内のパイプに戻したら、次は洗濯物を畳まなければいけませんよね。
そこで活躍するのがこの造作家具でつくった作業台!


この作業台のおかげで、取り込んだその場で畳むことができるため、作業効率がとても良くなります。
マンションの時のような『乾いた衣類をリビングに置いて畳む』必要がありません。
トイレ(1階)
注文住宅を建てる際に『トイレいくつ置くのか問題』に直面しました。
特にわが家は2階リビングだったので、各階に設置するべきかとても悩みましたが、わが家は1階に1つだけ。
トイレはシンプルに
トイレは リクシルのベーシアハーモというものにしました。
3年間経過しますが、使い勝手もよく、特に不満はありません。


トイレは特にこだわりがなかったので、工務店から提示されたものに決めました。
ぺーパーホルダーだけ、見た目を理由にKAWAJUNのものに変更しています。
トイレのアクセントは水色の壁紙と小物
トイレは最低限の機能や設備にして、アクセントをつけるため壁紙に色をつけました。
壁紙の色は、全体の雰囲気を考えながらコンセプトカラーでもある水色にしました。


柄や模様があるのも好きですが、家の全体的な雰囲気を考えて無地にしました。
シンプルですが小物を飾りたかったので、結果的に満足しています。


4.5帖の寝室(1階)
寝室については『広さを最低限にする』ことを方針にしました。
色々と検討した結果、間取り上、他の部分に面積を割きたかったり、狭くてもよいと考えたりしていたことが理由です。
寝室について
寝室は『寝るだけ用』という方針のもと、最低限の機能や広さにしました。
そうすることで、他の部屋、例えば洗面室や収納スペースを広くとれるなどメリットがあります。
シングルベットを2つ置くと、ほぼベットしかありません。
グレー色のアクセントと家族の思い出が詰まった寝室の壁
工務店からの提案を受け、寝室の一部の壁を、家族みんなで塗装して色を入れることに決めました。
壁紙の色は、全体の雰囲気を考えながらコンセプトカラーであるグレーになります。


ウォークインクローゼット
寝室に収納スペースはありませんが、寝室の横に2帖の広さのウォークインクローゼットを設けました。
1.8mのハンガーパイプが3本あり、夫婦の衣類はすべてここに収納しています。
非常に便利です。
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