夫婦ともに海が見える家に憧れており、水辺の景色がきれいに見える家を建てました。
海ではなく、びわ湖という日本一大きな湖の景色です。
びわ湖がある滋賀県では、海のように大きなびわ湖のことを、古くから『淡海(うみ)』と呼んだりしています。
- この記事でわかること
- ・2階リビングのコンセプトと実現したいこと
・2階にアウトドアリビングがある暮らしぶり
メリット・デメリットともに大きい2階リビング。
後悔しないためには、2階リビングの特徴を踏まえて、自分たちの理想の暮らしが家の間取りにマッチするかどうかを考えなければいけません。
この記事では、わが家がどのようなプロセスで間取りを考えて設計に至ったのか、また住み始めてからの暮らしぶりを知ることで、実際の事例に触れることができます。
あなたの理想の家づくりの参考になれば幸いです。
よければこちらの記事もご覧ください。
>>2階リビング採用前に必ず確認すべきメリット・デメリットと立地条件
わが家のリビングコンセプトは『高台から海が望める暮らし』

わが家を今の土地に家を建てた理由は、湖の眺望の良さです。
湖ですが、夫婦ともに海が見える家に憧れていたので、「ここしかない!」という気持ちで土地を決めました。
そこで家の間取りについては、眺望を生かすことを最優先に。
2階のリビングにウッドデッキのインナーテラスを設置することで、家から望む湖を視覚だけでなく食事なども生活の中で楽しむことができます。

リビングのコンセプトと実現したい4つのこと
どんなリビングにしたいか。
理想を考えるにあたりまずはコンセプトを決めました。
高台から海が望める暮らし
その上で具体的に実現させたいことを、設計士さんに図面へ落とし込んでもらいます。
- リビングで実現させたいこと
- ・日当たりと眺望の良い2階リビング
・モノが散らからないリビング
・大きな本棚がリビングにある暮らし
・アウトドアリビングに使えるウッドデッキ
順番に説明します。
日当たりと眺望の良い2階リビング

間取りについて
2階リビングで、広さが19.5帖(ダイニング含む)。
ウッドデッキが9帖です。
方角について
方角はウッドデッキ(画像の上側)が東。
キッチン(画像の右側)が南です。
ウッドデッキからは朝日がきれいに見えます。
モノが散らからないリビング
テラスを大きくした代わりにリビングが小さめです。
そのためリビングには収納がほとんどありません。

収納は少ないものの、友人からはすっきり散らからないリビングだと言われます。
散らからないリビングを実現させているのが、キッチン横のパントリーとリビングにある大きな本棚です。
- キッチン横のパントリー
- 造作家具の大きな本棚
大きく分けて、パントリーには書類やPCの周辺機器など大人のモノを、本棚には子どもの勉強道具やおもちゃを収納しています。
これらの工夫で、わが家のリビングはモノが少ないすっきりとした状態を保っています。
キッチン横のパントリー

2帖の広さを持つパントリーは、キッチン用品のほかにも様々なモノを収納できます。
写真のように、収納BOXやかごなどを取り入れ、色んなモノをパントリーにぎっしり詰め込んでいます。

例えば実際にわが家では、かさばる書類や文房具、PCのプリンターなどをパントリーに置くことで、リビングにはあまりモノがありません。
造作家具の大きな本棚

きっかけは夫の「リビングに大きな本棚を設置したい」という要望でした。
リビングには大きな本棚が欲しい!
コンパクトな家なので、書斎は難しいものの本棚が欲しいということで、造作家具の大きな本棚をつくってもらいました。

本棚を設置する理由は3つあります。
- 本棚を設置する理由
- ①子どもがすぐに本を手にできる環境
②子どもの勉強道具やおもちゃを収納
③インテリアとしての役割
①子どもがすぐに本を手にできる環境
夫自身が本好きというのは置いておき…子どもの教育のため、普段から手に届く場所に本がある環境をつくりたいという思いがありました。

図書館から借りてきた絵本や図鑑、ほかにもこどもチャレンジで届く本などをまるごと本棚に置いています。
そのため普段から何か疑問があれば「じゃあ図鑑で調べてみよっか」などすぐに図鑑を手に取ることができます。
また親も日頃から本棚の本を出し入れするため、子どもは生活の中に本があることが当たり前になっているのではないでしょうか。
②子どもの勉強道具やおもちゃを収納
わが家には、小学校の子どもが1人います。子ども部屋はありますが遊びや勉強はリビングで行います。

正直なところ部屋が散らかる一番の要因は、子どもに関するモノです。
とは言っても、子どもの勉強道具やおもちゃは出したりしまったりが多く、パントリーには置けません。
そこでわが家は、リビングに設けた本棚の一部を子どもの収納スペースに活用しています。


設計段階から、絵本やおもちゃが入るように、どんな収納ボックスをどれくらい置くかなどを検討していました。
③インテリアとしての役割
リビングは本棚とパントリーのおかげですっきりした見た目にできています。
ですが……1つ問題があります。



雑貨好きな私からすると、少し物足りない……
贅沢な悩みかもしれませんが、小さな不満を解消できるのが注文住宅のメリットです。
本棚は壁の一画となるくらい大きいので、雑貨を飾れるように形を工夫しました。
なんなら夫が予定していたよりも飾るスペースは多くなっていますが、、、私の満足度はとても高いです。


リビングをすっきりさせつつも、自分の趣味も大事にできると、家にもっと愛着を持つことができます。
ウッドデッキのアウトドアリビング
2階に設置したウッドデッキは眺望が良く、1.8mの広さで色々と活用することができます。
以前、宿泊した友人はこのウッドデッキで、朝日を浴びながらヨガを楽しんでいました。


湖が望めるウッドデッキ
どうせ眺望が良い土地に住むなら、思い切って最大限に眺めを楽しめる家にしたい!
ということで、大きなウッドデッキを設置してもらいました。
リビングから外に続くテラスは、インナーテラスやアウトドアリビングなどと言われますが、わが家のウッドデッキも食事をしたり半分リビングとして利用しています。


外用のコンセントを設置しているため、ホットプレートやたこ焼きパーティもできます。
さらにテーブルとイスを置けば、まるでワーケーションの気分。
ほかにも9帖の広さがあるため、2mほどの大きなハンモックを置いても十分な広さがあります。
個人的には最高のウッドデッキですが、決して良いことばかりではありません。
大工さんから工事中に何度か「こんなに広くとったテラスは初めて」や「広すぎない?」と心配していただいたように、リビングの広さなど犠牲にしたものもあります。
広いウッドデッキのデメリット2点
眺望の良さを楽しむことができるウッドデッキですが、良いことばかりではありません。
デメリットもございます。
- デメリット
- ①テラスの面積分リビングが狭くなる。
②冬は使い勝手が悪い。
①テラスの面積分リビングが狭くなる。
当たり前ですが、テラスを大きくした分は室内の面積が小さくなります。
リビング19.5帖に対してウッドデッキは9帖。


我ながら、よく思い切ったなぁと思います。
②冬は使い勝手が悪い
冬は何度か雪が積もるくらい寒いため、夏ほどの使用頻度はありません。
12月〜3月頃まで、約4ヵ月はほぼ使用しません。1年の3分の1と考えると結構な期間です。


春~秋のときのようにゆったりくつろぐのは困難ではありますが、景色は最高です。
あえて寒いウッドデッキで暖かい服を着て熱い珈琲や紅茶を楽しむのも、悪くありません。



あれ?デメリットの話じゃなかったっけ……



半分メリットみたいになりました。でもデメリットを無視して広いウッドデッキにするには、なかなかの思い切りが必要です。
メリットもありますが、やはりデメリットも大きいです。
ウッドデッキが欲しいなぁと思っていても、いざわが家の設計図を提示されると、「やっぱりもう少しリビングを広くしようかな……」となる人の方が多数派ではないでしょうか。
ウッドデッキのメリット3点
大きなデメリットがあるわが家のウッドデッキですが、ちょうどいい気温の晴れた日は、多少のデメリットなんて本当にどうでもいいくらいの心地良さです。
そんなウッドデッキのメリットを3つ挙げます。
- メリット
- ①とにかく心地良い
②家にいながらアウトドアを楽しめる。
③族や友人に喜んでもらえる
①とにかく心地よい
特に晴れた日は最高です。
キャンプにも使うような背の低いイスに座り、遠くに見える船やヨットを眺めていると時間を忘れます。
リビングの狭さなんて本当にどうでもよくなります。
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②家にいながらアウトドアを楽しめる


春~秋の季節には、アウトドアリビングとして活用し、食事などを楽しむこともできます。
写真は、夏休みの一コマ。
割りばしのゴムでっぽうを作っています。



母親ながら、わが子が羨ましい……
幅も1.8mあるため、BBQコンロやたこ焼き、また鍋なども囲むことができます。
もちろん家なので、火の取り扱いには要注意。
③親や友人に喜んでもらえる
家族だけでなく、訪れた親や友人にもすごく喜んでもらえるのが唯一の想定外でした。


家からの景色を見て「滋賀で40年暮らしてきて、初めてびわ湖の魅力に気付いた」と言う友人もいました。
※びわ湖は滋賀県にあります。
家づくりで大切なことは、自分たちは「どんな家でどのような暮らしをしたいのか」を考えること。



本当に悩んで考え抜いた結果、デメリットよりもメリットが大きくなると判断しました。思ったよりも家族や友人が喜んでくれたのは嬉しい誤算。
家から見える自然の風景は飽きるのか?
家づくりをしている際、「家からの眺めなんて慣れたら飽きる」と言う人もいました。
「確かにそうかもしれないなぁ」と心配しつつも、思い切って理想を突き詰めた結果、今の家にたどり着きました。
この家で暮らすようになってから気付いたのですが、自然の風景には、同じ景色というものは意外とありません。
例えば「晴れた日の湖の色」を挙げても、雲の具合や季節によって青くキラキラしている日もあれば、白っぽい日、波がなく鏡のようになっている日など様々です。
また時間帯によって朝日がキレイだったり、日が沈む頃の淡い色に目を奪われたり、天気が悪い日は雷が空一面を照らしたり……


ここには書ききれないほど色んな表情があります。
同じ景色は意外とないので、景色がすごくきれいに見えるような、天候の良い快晴の日が来るとすごく貴重に感じます。
住んで3年以上経ちますが、景色に飽きるどころか「その瞬間の景色や日々の暮らしを大切にしよう」という意識が高くなりました。
都会にある高層マンションなどから見える人工的な景色もステキだと思いますが、自然の風景の方が目に見える変化は多いかもしれません。
家づくりで悩んだ時の解決方法
結果的に後悔はありませんが、わが家には目の前にあるデメリットを乗り越えた方法があります。
ズバリ……
とことん悩んで考えて答えを出す



答えになってなくない?



でも『自分たちがどんな家でどのように暮らしたいのか』。
この問いに答えを出せるのは施主である家族であり、工務店でもなければ親でもありません。
そのためこのブログでは、家づくりで最初にすべきことは「理想の暮らしを考えること」とお伝えしています。
こちらの記事も参考に
>>家づくりは理想の暮らし(コンセプト)を考えることからはじめましょう
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