家づくりを検討して2階リビングが気になっている人も多いのではないでしょうか。
こんな疑問や悩みはありませんか?
- 何となくオシャレっぽい気もするけど、どんな人に合うのかな。
- 家事とかが不便だったりしないのかな。
- 2階リビングにした人はどうやって決めたのか、また暮らしぶりの感想を知りたい。
2階リビングは日当たりなどのメリットがある一方で、高齢時の心配などのデメリットもあります。
わが家は色々と悩んだものの2階リビングにすることによって、デメリットよりも眺望の良さや採光などのメリットを生かし理想の暮らしを実現できると考えました。
注文住宅で2階リビングの家を建てて、3年以上満足しながら暮らすわが家の経験も踏まえながら、2階リビングをおすすめするのかをご紹介します。
- この記事でわかること
- ・2階リビングのメリット・デメリット
・2階リビングをおすすめする場合の条件
・デメリットを克服する方法や考え方
2階リビングを検討中の人も多いと思いますので、ぜひ参考にしてください。
2階リビングのメリットとデメリット

ここでは、2階リビングに成功する人が『明確な目的を持っている』理由や、具体的なメリット・デメリットについて説明します。
2階リビング成功者は明確な目的を持っている
2階リビングはメリットとデメリットが明確です。そのため採用する目的がはっきりしていれば快適な暮らしの実現に直結します。
その反面、明確な目的がなく「何となく良さそう」という理由で採用すると、大きな失敗や後悔につながるので注意が必要です。

2階リビングは目的が明確なら快適な暮らしが実現できる
明確な目的の代表例は、立地条件の課題を解決することです。
例えば住宅密集地で、採光が悪かったり1階からはせっかくの眺望を生かせなかったりする場合が挙げられます。
次に具体的な2階リビングのメリット・デメリットをご紹介します。
リビングを2階にするメリット

2階リビングには以下のようなメリットがあります。
- リビングの風通しや採光など自然環境が良くなる
- 外の目線を気にしなくて良い(プライバシーの確保)
- 景色を生かすことができる
- 耐震性が向上する場合がある
①リビングの風通しや採光など自然環境が良くなる
住宅密集地域であれば、隣の家と密接するため1階の採光や通風の確保が困難な土地もあります。
そのような場合は、2階リビングにすることで一気に懸案事項を解決できるかもしれません。
②外の目線を気にしなくて良い(プライバシーの確保)
住宅街を通って、一般的に人気とされる南側道路に面した日当たりの良い家を観察してください。
もしかすると、せっかく南側道路の土地であるにもかかわらず、プライバシーの観点からカーテンを閉め切っている家を見かけると思います。
いざ暮らしてみると、条件の良さを生かしきれず、家の中は暗かったりする家もあります。
2階リビングであれば、方角を気にすることなくプライバシーを確保することができます。
③景色を生かすことができる
近くに公園があったり山が見えたりして一見眺望が良さそうな土地でも、1階からは隣の家に視界を遮られることも少なくありません。
そのような場合であれば、2階リビングの採用を検討する価値はあります。
リビングからの視線を高くすると、公園の木々や山の景色を生かせるかもしれません。
④耐震性が向上する場合がある
意外な視点かもしれませんが、2階リビングにすることで耐震性が向上する場合があります。
リビングを2階にすることで、1階には寝室や子供部屋など柱や壁面が多くなり、耐震性が向上するという理屈です。
2階リビングのデメリット

次にデメリットです。
- 庭と一体化したリビングの暮らしができない
- 1階の様子がわかりにくい
- 階段の上り下りが多くなる
①庭と一体化したリビングの暮らしができない
庭を設ける広さがあれば、リビングを1階にして庭と一体的につながる間取にできます。
庭で草木や野菜を育てるスペースがあって、子どもが遊びながらリビングを行き来するような生活もステキじゃないでしょうか。
②1階の様子がわかりにくい
設計時にわが家の大きな懸念となった項目がありました。
それは「2階にいると1階の様子がわかりにくい」ということです。
特に子どもがいる家庭は、コミュニケーションが難しくなるような間取りは避けたいと考えているのではないでしょうか。
③階段の上り下りが多くなる
人によっては、2階リビングの最大の課題が階段の上り下りが増えることを挙げる人もいます。
買い物から帰った時の荷物を持って上がることも大変ですが、特に2階リビングの場合は家事動線を工夫しなければ暮らしにくい家になってしまいます。
こんな条件に合う人は2階リビングがおすすめ

メリット・デメリットを踏まえ、2階リビングをおすすめできる人に当てはまる条件を説明します。
2階リビングをおすすめする条件
- この条件に当てはまる人には2階リビングがおすすめ
- ・住宅密集地などにより採光や通風、またプライバシーが、1階では十分に確保できない
・立地条件を生かして眺望が良い間取りが可能
・1階に庭や菜園を設けることができない
このような条件に当てはまる場合は、欠点となるデメリットをカバーするどころか、むしろ積極的に2階リビングにした方が心地の良い暮らしができるのではないでしょうか。

でも、他にもデメリットがあったような



はい。他に2つのデメリットがありましたので、次に説明します。
・1階の様子がわかりにくい
・階段の上り下りが多くなる
2階リビングのデメリットと克服する方法
立地条件の観点から2階リビングをおすすめする場合もありますが、2つのデメリットが克服できなければ思いとどまった方がいいかもしれません。
- デメリット
- ①1階の様子がわかりにくい
②階段の上り下りが増える
①1階の様子がわかりにくい
間取りが原因で親子のコミュニケーションが難しくなる。
これは特に子どもがいる家庭が、一番危惧することではないでしょうか。



よく言われる『リビングを通らずに子ども部屋に行ける問題』ですね。
これについては1階と2階のリビングを吹き抜けでつなぐなどの工夫によって、2階にいても家族の気配を感じられる間取りが可能だと考えます。
コチラの記事でわが家の事例も参考にしてください。
>>家族の気配が感じられる吹き抜けの玄関
わが家の間取り以外にも色々な方法があると思うので、まずは課題認識を持って担当の設計士さんとどのような工夫ができるか相談しましょう。


②階段の上り下りが増える
・日々の家事動線
・高齢になったときの心配
起きている間に家の中で最も多くの時間を過ごすのがリビングです。
そのため帰宅するたびに荷物を持って上がったり、家事の都合で上り下りが生じたりします。
これは家に住んでいる限り変わらないため、高齢になったときの心配ごとでもあります。



結論から言うと、
荷物を持って上がるのは我慢するしかないデメリットだと思います。
ですが『家事動線と高齢時の心配は、工夫と考え方で克服できる』と考えます。
家事動線のデメリットを克服する方法
- 水回りを一か所に集める家事動線にする
- ・家事動線については、工夫により負担を極力減らすことが可能。
・具体的には、洗濯や風呂などの水回り関係を同じ階で完結させる。
もし1階に洗面室があれば、洗濯の家事動線(洗濯機に入れて干して畳んで片付けるまで)は同じ階で完結するようにします。
『洗濯物を1階で洗濯したあと2階に持って上がって干してから1階に下ろして片付ける』とかは絶対NGです!
コチラの記事でわが家の事例も参考にしてください。
>>家事(洗濯)が完結する洗面所
高齢になったときの心配を克服するための考え方
- 高齢時の心配は、「心配しない!」ことで克服!
- ・階段が登れない頃には夫婦だけでは暮らせない。
・私の祖母は90歳でも階段を上がっていた。
・階段を上がれない頃には一人(もしくは夫婦)だけでは暮らしていない



高齢になったら階段を上れないんじゃないかな?
わが家の祖母は90歳を超えても階段を上っていました。
ちなみに近所に住む80後半のおばあちゃんも一人で住んで洗濯物を2階に干しています。



つまり階段を上れなくなるのを90歳と仮定すれば、階段を上れる期間は35歳から数えると55年あります。
人生のうち圧倒的に階段を上れる期間が長い
もちろん健康でいるということが前提にはなります。
せっかくあなたの理想の暮らしを実現できる注文住宅です。
人生100年時代のうち最後の10年を心配するよりも、それまでにどのような暮らしができるのかを追求してもよいのではないでしょうか。



最後は人それぞれの価値観ですね。
わが家は元気なうちに人生をいかに楽しむかを優先しました。
あとは健康でいられるように気を付けます!
まとめ
2階リビングで成功する人は、明確な目的を持っていて、2階リビングによるメリットを生かしデメリットを克服できる人です。
家を建てる土地が住宅密集地で採光が悪いなどデメリットがある際、2階リビングを採用することで一気に解決できる場合があります。
- 2階リビングにするメリットや目的
- ・リビングの風通しや採光など自然環境を良くしたい
・外の目線を気にしなくて良い環境づくり
・山の景色など眺望を生かしたい
・耐震性が向上する場合がある
2階リビングは大きなメリットがある反面、デメリットもあります。
そのため2階リビングを採用する場合は、デメリットも無視できません。
- 2階リビングのデメリット
- ・庭と一体化したリビングの暮らしができない
・1階の様子がわかりにくい
・階段の上り下りが増える



実際に2階リビングで3年以上住んでいる感想は、家事動線や考え方の工夫によってデメリットは克服できると考えています。
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