雑貨屋で働く主婦が考える「理想の家の住み心地」に影響する3要素

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注文住宅で自分たちの理想の家づくりを行うなら、ずっと心地良く暮らしたい!

そのためには、どのようなポイントを押さえるべきでしょうか。

住み心地を3つに分けて考える

「家の中」「家の外」「地域との関係」の3つに分けて考えましょう。

細かいことを挙げるとキリがないですが、まずはこの3つで、考え方の方向性や大枠をつかむことをオススメします。

家づくり経験者として、書籍には書いていないようなことも含めて、施主目線の内容をお伝えできればと思います。

キッチン飾り棚
キッチンの飾り棚
目次

 家の中のこと(機能面とインテリア)

悩む人

今のマンションでも、別にそこまで住み心地は悪くないような…
細かく考えないとダメなの?

りこ

せっかくの注文住宅!もっとワガママになりましょう!
家事同線や収納、それからインテリアなどなど…自由にできるって、控えめに言って最高ですよ。

機能面の充実は心地よさに直結!

心地良さを決める要素は色々ありますが、まずは日々の暮らしに直結する機能面は特に心地よさに直結します

生活や家事の動線

気持ちよく過ごすためには、普段の生活や家事の動線が重要になります。
特に家事について、それぞれをどのように行いたいか、理想のイメージをつくります。
いきなり理想をイメージすることは難しいので家事や生活の中で改善したいポイントを整理しましょう。

家事や生活の中で改善したいポイントを整理

改善ポイントを整理すると、どのような生活を行いたいかが少しづつ固まります。
日々の生活における様々なシーンを切り取って、動線を考えましょう。

特に、洗濯や掃除など主要な家事は「動線」が重要になるので、日々どのように行うかを考えます。
中でも、洗濯は家の間取りにも大きく影響します。
私は、『洗濯・乾燥(干す)・畳む』までの一連を洗面所で完結できるようにしました。

他にも、「朝起きて出勤するまで」など生活のシーンを見ていくと、改善したいポイントが発見しやすくなります。
その中で、譲れるもの譲れないもの。
我慢できること、できないこと。やりたいこと、やりたくないこと。洗い出して、考えて、どのような家にしていきたいかを考えます。

改善ポイントは、生活のシーンごとに考えると見つけやすい。

ちなみにわが家では、このようなことを積み上げて、洗面所などの水回りは1階で完結させ、眺めの良さを最大限生かすために、2階リビングの家にしました!

それぞれの家族によって、住み心地の良さのポイントは異なります。
遠回りに見えるものの、丁寧に自分たちの理想や考えと向き合うことが一番の近道ではないでしょうか。

断熱性や気密性など家の機能はとても大事

家の住み心地については、断熱性、気密性などの基本的な性能がしっかりしているかも、とても大事です。

ここでは、技術的なことや専門的なことについては言及しませんが、工務店などによって考え方や手法が異なってきますので、ぜひ色々と研究してみてください。

りこ

うちでは、性能研究は夫が主担当でした!

わが家は、断熱性など色々とメリットを踏まえ「外断熱」の家にしました。
結露しないと聞いていましたが、冬でも結露がないので驚きです!
快適に過ごしていますが、土間と吹き抜けが「どーーん」とあるので、予算があったら外断熱に加えて内断熱を行う「W断熱」でもよかったなぁという気もしています。

※耐震性も大事
断熱性や気密性よりも、こちらの方が皆さんに耳なじみがあるかもしれません。日々の暮らしの中では気にすることも目にすることもありませんが、地震大国日本において、耐震性はどこに住んでいても重要な機能です。

断熱性や気密性、耐震性については、当然ながら住み心地に直結します。
向上させるに越したことはないですが、どこまで追い求めても終わりがありません。

家の機能・性能は求めるとキリがない。重要なことは予算に合わせた全体のバランス!

どのような暮らしをおくりたいのか、その中で譲れるもの譲れないものは何か、機能的なことから構造やデザインなど他にも考えるべきことがあって、そのうえで予算との調整になります。
大事なのは予算も含めてバランスの取れた家であることです。

自然との調和を考える

悩む人

スピリチュアル的な?

りこ

違います。
家の中にいても自然を感じられると心地が良いですよ。

家の中でも感じられる自然は「光」と「風」

※自然に左右される『気温』については、家の機能・性能面による部分が多いのでここでは挙げません。

①光をどのように取り入れるか

太陽の光は、時間(朝、昼、夕方)や時期(夏、冬)によって家に入ってくる角度や強さが異なります。

例えば…
朝と昼の光は積極的に家に取り入れたいけど、西日はできる限り遮りたい!とか…
夏の光は強すぎるし暑い!けど全然入ってこないのは困る。一方で、冬の太陽光は暖かく出来るだけ味方につけたい!とか…
また、それぞれの光をどの時間帯によって、どこ(寝室?リビング?子ども部屋?)で取り入れるかなど、考えてみると、とても重要なことがわかります。

②風をどのように通らせるか

「全館空調!最新設備で外気の直接流入はシャットアウト!!」できる家も多いですよね。
でも時には

窓を全開にして、家の空気をまるごと入れ替えたり…
夏はじめごろの夜に、カエルの合唱を聞きながら家の中で涼しい風を感じたり…

周辺の自然環境の良いところを家の中に取り入れることで、住み心地は良くなります。

そのうえで、光と同様に、地域の特性を踏まえていつどこに風を通すのかということを考えるべきです。

悩む人

スピリチュアルじゃなかった。

言ってることはわかったけど…
素人がここまで想定して考えるのは、無理じゃない?
図面まで考えるの??

りこ

理想やどのような暮らしができる家が良いかを伝えますが、具体的な設計や図面は設計士さんにお任せします!
ポイントは、図面が出てきたときに、このような視点を持って確認できるかどうかです!!

キッチン飾り棚

インテリアについて

りこ

家づくりの重要度的に最後にしましたが…
私の中では、重要項目です。
自分が好きなものに好きなように囲まれていられるおかげで…
今は、ステイホームが本当に大好きです。

①内装や家具のテイスト

内装のテイストについては、ある程度は工務店選びの段階で方向性が決まると思います。
なぜなら工務店によって、モダン系や北欧系、あるいはカントリー感やアジアンテイストなど得意な分野が異なるからです。

とはいえある程度は工務店も理想にあわせてくれるため、色々と見学しながら自分の理想と工務店のテイストをすり合わせしていってください。

最初にやるのは、「家づくりにおける理想のイメージ」

工務店によって得意な雰囲気が異なるため、自身の理想のイメージがあると、自分に合うかどうか判断しやすくなります。
もちろん皆さん最初から理想のイメージが固まっているわけではないので、自分たちの理想づくりを行いながら、理想に合う工務店を探してください。

またインテリアの雰囲気を構成するものとして、家具の存在は大きいです。

家具は、出来上がる家の感じを考慮せず選ぶと、家の雰囲気と合わない可能性があります。
なので、これだ!という家具が無い場合、家具の購入は間取りや壁紙が決まってからなど、家の雰囲気やイメージが明確になってから決めても遅くありません。

逆に、新しい家にはお気に入りの「この家具を置きたい!」と決まっているのであれば、家具からインテリアの雰囲気を決めることも方法の1つです。

家づくりを始めると、なかなか家具選びまで手が回らないかもしれませんが、インテリアのイメージづくりにもなるので、気晴らしに少しづつ家具も探してみてはいかがでしょうか。

②造作家具はあらかじめ決めましょう

注文住宅の魅力の1つは、お気に入りや憧れのものを、好きに飾ることができる点です。
もちろん、飾りなどは住み始めてからになります。

後付けしにくい造作家具や飾り棚を、あらかじめ決めましょう。

・今お持ちの飾りたいものについては、全て、どこに何を置くか事前に決めましょう。
・次に、今は持っていないけれど、今後飾りたいものをピックアップ(スクラップブックやピンタレストなど)しておき、どこに置くかを想定します。

その際、造作家具や飾り棚が必要であれば、図面が最終的に完成するまでに決めなければいけません。

私の場合は…
キッチンの後ろに造作の飾り棚をつくる際、何をどのような感じで飾るかをイメージして、棚の高さや長さを調整しました。
また、リビングにつくった大きな本棚についても、もとは夫が希望したものですが、一画を家族写真や雑貨置き場にするべく、大きさなども調整しました。

先を見据えることは難しいですが、ピンタレストやスクラップブックなどで理想のイメージを固めていって、家づくりに反映させてください。

 家の外のこと(周辺の環境)

住み心地については、家の中だけでなく外に着目することも大事です。
ここでは、最低限押さえたいポイントについてご紹介いたします。

自宅に影響を与える周辺環境

①隣接や付近の住宅や建造物

光や風を考えることが大事です。
家ができた後に、南側の隣接地に家が建って日当たりが悪くなる!というケースもありますので、注意しましょう。
私の家もあとから南側の隣の土地に家が建ちました。
日当たりに影響はありませんでしたが、どんな家が建つかなど想定しておらず、冷や汗をかきました。

②前面の道路や近くの大きい道路


騒音、振動、排気ガスなどに注意しましょう。
時間帯によって変わってきますので、注意しましょう。

仕事や子育て環境について

①交通インフラの確認

特に通勤経路について、手段、利便性、時間帯による特徴などの確認が重要です。

わが家の場合ですと、夫は職場まで1時間以ほどかかるものの、最寄り駅に徒歩で行けて電車は座れるため、時間のわりには快適なようです。

注意が必要なポイントとして、公共交通機関は時間帯によって本数が少なくなることもあるので、気をつけましょう。

②子育て環境の充実具合

保育園や幼稚園、小中学校の場所、子どもの遊び場、習い事のしやすさなどを確認します。
市町村によっても子育てに対する支援が異なるため、他の自治体に引っ越す場合は今受けているサービスがなくなることもあるので、注意しましょう。

※自治体によっては0~2歳の子も保育園代が無償になったりもします!
 市町村によって制度が大きく異なるので、チェックしましょう。

③生活インフラ関係

生活インフラも重要です。

生活のインフラにあたるもの
・スーパーやコンビニ、飲食店までの距離
・医療機関の有無
・ゴミの捨て方

近隣の病院の数や近さは言うまでもありませんね。

ここではゴミの捨て方について少し掘り下げます。
つまり、日々のゴミの収集方法についてなどです。 

悩む人

…ん?ここでゴミ収集?
病院はわかるけど。。。

りこ

はい、意外とトラブルになるケースも聞きます!
工務店はそこまで気にしていないこともあり見落としがちですが、住む立場としては、地域との良好な関係に影響するため、注意が必要です。

ゴミ収集の方法は地域によって異なります。
引っ越す前は家の前まで戸別に収集してくれてたのに、家を建てた地域では集積所でしか回収がない。」なんてことは『引っ越しあるある』です!

多くの自治体が、ごみは集積所単位での収集となります。
集積所は多くの場合、戸建ての住宅街では自治会が管理運営を行っているため、近くにあるからといって勝手に使用することはできません。

実際は、自治会を通さず勝手に使用される方もいます。私の地域も同様のケースがあり、大きなトラブルになっているとは聞きませんが、自治会によっては強固な姿勢を取るところもありますので、注意しましょう。

個人的には、住み心地にかなり影響するポイントだと思います。
私たち夫婦は他の地域でのトラブル事例を知っていたので、最初はめっちゃびびっていました。

 地域との関係性も重要

これまでからわかるように、地域との関係性は大事です。

地域との関係性は住み心地に大きく影響

ここでは、私たちの経験から、外から移り住む人にとって、住み心地の良い地域を探すポイントをお伝えいたします。

私たち夫婦の場合
家を建てる前の『マンション住まいで地域との関係が希薄な生活』から『戸建て住宅で地域と関わりながら暮らす生活』になりました。

りこ

これは私がめっちゃ知りたかった内容です!

今は笑っていられますが、地域に入っていくの…めっちゃびびってました(笑)

分譲地と宅地の違いなど、定義や法律の違い、その他専門的な説明などは本におまかせするので、割愛します!

①わが家が住む地域のこと

わが家を建てた地域は、30年以上前のバブル期に新規分譲された地域です。
現在は、高齢の方が多くなって家を売ったり出ていく方と、私たちのような子育て世代などが入ってくるというような、入れ替わりが起こっている地域です。

高齢の人が多く、同世代の人は少なめですが、地域の皆さんから歓迎いただき家族ともども良くしていただいています。
数は少ないですが、同世代の家族とも仲良くさせていただき、住み心地はとても良いです。

②外から移り住む場合の住みやすい地域

◎古い分譲地
私のように、もともと縁がない地域に移り住む場合、バブル期の頃に分譲された土地はオススメです。
空きがあったりなかったりで、選択肢は多くないかもしれませんが、良い場所に空きがあれば、安く買えたり、周りにどのような方が住んでいるか知ったうえで住むことが出来るのは、安心感があります

◎新規分譲地
同じ世代の方が多く、周りの家も新しいので、友人の話を聞いていても選択肢として悪くないと思います。子どもにとっては友達がたくさん近所にいるのは、羨ましい点でもあります。
でも、どんな人が近所に住むかわからない点は、デメリットでもあります。

私が今住んでいる地域は、バブル期の頃に購入すると土地の値段はおそらく今の倍以上の値段だったかと思います。
そんなことも関係してるかわかりませんが、優しく余裕があって上品な雰囲気の人が多いです。
古い分譲地ですので、20年後にどうなっているかは心配でもあります。

りこ

ステキなところだと思っているので、若い家族が増えてほしいです!

③分譲地でない宅地に住む場合

分譲地でなく、古くから宅地となっているような地域はどうでしょうか。

親族や友人などがすでに住んでいて、ローカルなルールをわかっているのであれば、良い選択肢になるかもしれません

土地探しをしていたとき、私たちも分譲地でない場所も色々と見ていました。
値段が安い場所などもあったりするので、探していると掘り出し的な土地が見つかることもあるかもしれませんね。

まったく知らない場所に移り住む際は注意が必要です。

特に地方になると、自治会の活動や地域独自のルールなどが多い地域もあり、縁がない人が馴染めるかどうか事前の確認が必要です。

例えば滋賀県では、地域のお祭りや消防団など、熱心に取組みをされている地域もけっこうあります。

移り住む側からすると、自治会活動と聞けばリスクばかり目立ってしまいますが、悪いことばかりではありません。
地域の繋がりが希薄なところより、馴染めると「住めばみやこ」になることも多いと思います。

りこ
10年以上雑貨屋で働いています。
滋賀の田舎にびわ湖を眺める家を建てました。
お気に入りの雑貨に囲まれ、四季の移ろいを楽しみながら暮らしています。
私たちが家づくりをする際、色んな方のブログを参考にしたように、このブログが皆さんにのお役に立てることができれば幸いです。

何年たっても、心から「いいな~」と思える家づくりを応援いたします!
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